2026.08.31
JGAP認証取得が目的にならないこと|本審査を前に模擬審査を実施しました
JGAP(穀物)分野の本審査まで、約1ヶ月。
本審査を目前に控えたこのタイミングで、髙橋ファームにてJGAPの模擬審査が実施されました。
今回の模擬審査は、JGAP指導員の研修を主な目的として実施されたものです。
一方、弊社にとっても、JGAP指導員の藤井先生をはじめ、県や県内各地の農政担当者の皆様に実際の農場や取り組みを見ていただき、様々な視点からご意見をいただける、いわば「本審査前のプレ審査」ともいえる大変貴重な機会となりました。
水稲の生産から「精米」までを審査範囲に
髙橋ファームでは今回、JGAP(穀物)のうち、水稲の生産だけでなく「精米」の工程までを審査範囲としています。
模擬審査では、それぞれの工程について様々な質問やご意見をいただきました。
一つひとつの確認に向き合うなかで感じたのは、JGAPは単に認証を取得するための仕組みではないということです。
認証取得に向けて農場の管理体制や生産工程を改めて見直していくことが、結果として日々の業務や農場経営そのものを見直す機会につながります。
今回の模擬審査を通して、私たち自身も「経営改善につながるJGAP」という本質的な価値を改めて体感することができました。
農場ごとに「答え」がある
JGAPの適合基準は、社会情勢や農業を取り巻く環境の変化に合わせて改定されていきます。
また、適合基準のなかには、具体的な方法を一律に定めるのではなく、農場自身がリスクを考え、必要な対策を構築することが求められているものもあります。
つまり、「この対応をすればすべての農場が正解」というものではありません。
農場の規模や設備、生産工程、働く人、取り扱う農産物など、それぞれの環境によってリスクは異なります。
だからこそ、自分たちの農場にとって何が必要なのかを考え、自主性を持って仕組みをつくっていく。
そこに、JGAPに取り組む大きな意味があるのだと思います。
認証取得をゴールにしない
もちろん、現在の大きな目標はJGAP認証を取得することです。
しかし、認証を取得すること自体が目的になってしまっては、本来の意味を失ってしまいます。
生産工程における食品安全について考えること。
働く人たちの労働安全について考えること。
農場の環境や管理方法を見直すこと。
そして、それらを一度整備して終わりにするのではなく、継続的に改善していくこと。
その積み重ねが農産物の安全性や働く環境の向上につながり、ひいては農場経営そのものの改善につながっていきます。
今回の模擬審査を通して、改めて学んだのは、
「認証を取るためのJGAP」ではなく、「より良い農業を続けるためのJGAP」であること。
まさにGAP=「Good Agricultural Practices(より良い農業の取り組み)」。
本審査、そしてその先を見据えて、髙橋ファームとしてこれからも一つひとつ改善を積み重ねていきます。